イントロダクション:バーチャルオフィス1とは?
独立したり、法人を設立するときに困りがちなのが「住所」の問題です。自宅で開業はできるものの、サイトや契約書、特定商取引法の表記などで住所を公開する必要がある場合、自宅住所をそのまま出すことに抵抗を感じる人は多いと思います。そこで選択肢として出てくるのが「バーチャルオフィス」です。
バーチャルオフィスは、ビジネス用の住所を借りられるサービスで、法人登記ができるものもあります。その中でも「バーチャルオフィス1」は、月額880円(税込)+郵送費用だけで、東京都渋谷区や千代田区、そして広島といったビジネス評価が高い地域の住所を法人登記として利用できる点が特徴です。
バーチャルオフィス1の特徴的なポイント
バーチャルオフィスサービスは近年増えていますが、バーチャルオフィス1は価格とサービス内容のバランスが比較的安定しています。特に、法人登記が追加料金なしで利用できる点は、個人事業主から法人化する人、いきなり法人設立する人にもメリットがあります。
一般的に、格安プランを用意しているバーチャルオフィスでは、最安値のプランでは法人登記ができず、登記可能なプランに切り替えると月額料金が数倍に跳ね上がるケースも少なくありません。ですが、バーチャルオフィス1では最初から法人登記まで含まれているため、料金体系がわかりやすく、将来的な追加コストを想定しやすい点が利用者に選ばれている理由になっています。
サービスの用途とユーザー層
利用者層としては、法人化を目指すフリーランスやスタートアップ企業、EC運営者、士業、クリエイター、コンサルタントなど幅広い傾向があります。特に、ビジネス上で都心の住所を必要とする人、自宅住所を公開したくない人、郵便物転送などを含めてコストを抑えたい人に向いています。
また、契約手続きがオンラインで完結し、犯罪収益移転防止法に基づくeKYC(オンライン本人確認)を導入しているため、契約から利用開始までの流れが比較的早いことも特徴です。必要な書類を提出し、審査を通れば郵便物の転送などもすぐに利用できます。
利用できる拠点とブランド性
ビジネス用の住所として利用できる場所は、渋谷区や千代田区といった都内のビジネスイメージが強いエリアが含まれています。所在地は信頼性や印象に影響することが多く、特に対外的な取引が多い場合や企業が顧客から検索されるケースでは、住所のブランド力が役立ちます。
「渋谷」「千代田」「広島」のいずれも、オンラインビジネスだけではなく対面商談や法人契約時にも利用しやすい場所です。また、将来的には全国拡大を予定している点も公開されています。
ポイント
まとめると、バーチャルオフィス1は、価格を抑えながら法人登記が可能で、郵便転送やLINE通知などの基本サポートを標準装備したシンプルなサービスです。バーチャルオフィスの利用が初めての人や、今後法人化を検討している人にとって、検討しやすい選択肢のひとつといえる内容になっています。
バーチャルオフィス1が選ばれる理由と特徴
バーチャルオフィスサービスは年々増えてきていますが、その中でも「バーチャルオフィス1」が利用者から支持を集めている理由はいくつかあります。価格面のメリットだけでなく、実際の運用面で使いやすく、目的に対してサービス内容が無駄なく揃っている点が特徴です。
月額880円で法人登記が可能

バーチャルオフィス1の利用料金は、年払いの場合で月額880円(税込)です。この金額に法人登記や住所利用、郵便物の受取などが含まれている点が大きな特徴です。バーチャルオフィス業界では、法人登記のみ別料金になっていたり、登記利用ができるのは上位プランからというケースがあります。そのため、追加料金が発生しやすく、当初の予定よりコストが膨らむことがあります。
その点、バーチャルオフィス1は最初から法人登記が料金に含まれているため、料金体系がシンプルで将来的な料金シミュレーションが立てやすくなります。これは特に起業直後で固定費を抑えたい人や、事業計画を立てて法人化を進めたい人に向いています。
郵便物転送やLINE通知機能が標準で利用できる

郵便物はビジネス運営において重要なコミュニケーション手段です。特に法人口座開設や行政手続き、契約書関係など、法人として必要な郵便物が届くことがあります。バーチャルオフィス1では、月4回まで郵便物を転送でき、LINE通知機能で到着をすぐに確認できます。
さらに、不要なDMを無料で破棄するサービスもあり、転送費用を抑えることができます。郵便物を受け取りに行くこともできるため、急ぎの場合や手元にすぐ欲しいときにも対応可能です。
ブランド力のある住所を利用できる
事業者の所在地は、ビジネス面で信用に関わる要素のひとつです。特に取引先や企業との契約、銀行口座開設、採用活動など、住所情報を第三者が参照する状況は多くあります。バーチャルオフィス1では、東京都渋谷区と千代田区、広島市という、事業用としてイメージしやすいエリアの住所が利用可能です。
また、住所表記について画像化を義務づけていない点も特徴です。住所をテキストとして表示できるため、ネットショップやECサイト、法人サイトでの表示にも支障がありません。
契約手続きがオンライン完結
バーチャルオフィス1は、eKYC(オンライン本人確認)を導入しています。そのため、契約手続きはオンライン上で完結し、書類郵送や来店が不要です。必要書類を用意し、審査が通ればそのまま利用開始できます。
審査は本人確認だけでなく、事業内容についても提出が必要です。不正利用対策のため審査が存在していますが、この点は銀行や取引先への信頼性の裏付けにもなります。
利用継続率が高い

公式サイトでは、利用者アンケートに基づく満足度や契約更新率が公開されています。利用者からは「価格に対してサービス内容がちょうど良い」「面倒な手続きが少ない」「郵便関連が使いやすい」という声があり、実際に継続利用者が多い傾向があります。
これらの特徴を総合すると、バーチャルオフィス1は費用を抑えながら必要な機能を備えたい人や、事業開始段階で固定費を最小限にしたい人に向いている内容といえます。
月額880円で利用できるサービス内容の詳細

バーチャルオフィスを選ぶときに、意外と見落とされやすいのが「料金に含まれている内容」と「あとから追加料金が必要になる部分」です。安そうに見えて、必要な機能を付けていくと月額が倍以上になるサービスもあるので、最初に内容を整理しておくことは大切です。
バーチャルオフィス1の料金は、年払いの場合で月額880円(税込)です。この料金の中に、実務でよく使う機能がひと通り含まれています。ここでは、実際にどこまで利用できるのかを、わかりやすくまとめていきます。
基本料金に含まれているサービス
月額880円だけで利用できる内容は、次の通りです。
- 事業用住所の利用
- 法人登記
- 郵便物の受け取り
- 月4回の郵便転送
- LINEで到着通知
- 不要DMの破棄
- 店舗での郵便物引き取り
- 簡易書留の代理サイン
この内容を見ると、初期段階の事業者が必要とする機能はしっかりカバーされています。特に、法人登記や書留対応が標準で含まれている点は、他社と比べても珍しい特徴です。
無料でも使えるけれど任意の機能
標準サービスではありませんが、利用すると便利な機能もあります。
- 郵便物の来店受け取り(有人時間内)
- 来客応対システム
普段は郵便転送だけで済ませられますが、急ぎの荷物や書類があるときは店舗受取ができるので、状況に合わせて使い分けできます。
追加料金が必要なサービス
オプションは「必要な人だけ追加する」という仕組みです。
| サービス内容 | 追加料金 |
|---|---|
| スポット転送 | 550円 + 発送費用 |
| 郵便物開封スキャン | 月額880円(2件目以降1件440円) |
| 高速転送&追跡オプション | 月額880円 + 郵送費用 |
| 時間外受取ポスト(店舗により対応) | 月額2,640円 |
| 会議室利用 | 拠点により変動(渋谷店は1時間1,100円〜) |
オプションが細かく分かれているので、無駄なく必要な部分だけ追加できるのは使いやすいポイントです。
毎月の費用イメージ
利用者がどれくらい郵便を受け取るかで、実際の毎月の支払い金額は変わります。参考として、平均転送費用は公式サイトでは約481円と紹介されています。
つまり、実際の利用コストは、
月額880円 +(必要に応じた郵送実費)
という計算になります。バーチャルオフィスの中では、料金が予測しやすい分類に入ります。
まとめると、バーチャルオフィス1は「初期費用を抑えつつ、必要最低限の機能が揃っているサービス」という印象です。事業を始めたばかりの段階でも、サービス内容と費用を把握しやすく、管理に手間がかからない設計になっています。
法人口座開設に強い理由とサポート内容

バーチャルオフィスを検討する人が気にするポイントのひとつが「法人口座を開設できるかどうか」です。特に、過去にバーチャルオフィス利用者の一部が悪用した事例が話題になった影響で、「バーチャルオフィスだと口座審査が通らない」という情報を見かけることがあります。ただ、これはすべてのサービスに当てはまるわけではありません。
バーチャルオフィス1が強みとしている点のひとつが、法人口座開設の実績が多いことです。利用者の声として、三井住友銀行・住信SBIネット銀行・GMOあおぞらネット銀行など、実際に開設できた事例が公開されています。もちろん、口座開設は銀行ごとに審査がありますが、少なくとも「審査対象として認められる環境が整っている」ということになります。
口座開設が通りやすい環境が整っている理由
口座審査の際、銀行は「その会社が実際に事業を行っているか」を確認します。バーチャルオフィス1は、この点に配慮した仕組みが採用されています。
- 本人確認がオンラインのeKYC方式で厳格に行われている
- 審査時に事業内容資料の提出が求められる
- 不正利用防止のため入会審査が設けられている
- 来客応対や郵便受け取りなど「実在性のあるオフィス機能」がある
これらは、口座開設時に銀行がチェックするポイントと一致していて、形式的な住所貸しではなく、事業運営の拠点としての利用価値があるという判断につながりやすくなります。
提出書類の事前チェックサービス
利用者向けには、法人口座開設マニュアルと提出書類チェックサポートが用意されています。これは審査に必要な書類を準備する段階で、不備や不足がないか確認してもらえる仕組みです。
銀行によって、必要な書類や判断基準に差がある場合がありますが、こうした準備段階のサポートがあることで、手戻りを減らすことができ、結果的にスムーズな開設につながりやすくなります。
郵便物の管理が口座開設に役立つケース
法人口座開設時には、銀行から本人限定郵便や書留が届くことがあります。バーチャルオフィス1では、簡易書留の代理サインや本人限定郵便の不在票受取が無料で対応可能です。
これにより、口座開設に必要な郵便物が受け取れず審査が止まってしまうリスクを避けることができます。意外ですが、郵便物の受取体制が整っているかどうかも、審査に影響することがあります。
どんな人が法人口座開設を成功している?
実際の利用者データから見ると、次のようなケースで成功している割合が高い印象があります。
- すでに個人事業として収入や実績がある人
- 事業内容が明確で提出資料がそろっている人
- EC・制作業・コンサルなど場所を問わず活動できる業種
一方で、明確な事業計画がなく資料提出が不十分な場合、どの銀行でも審査が通る可能性は低くなる傾向があります。これはバーチャルオフィスかどうかに関係なく、通常の法人審査と同じ考え方です。
総合すると、バーチャルオフィス1は「法人口座開設に必要な環境が整っている」点が特徴で、サポート体制や実績により、比較的申請が進めやすいサービスといえます。
利用する際の注意点と向いている人・向いていない人
バーチャルオフィスは便利なサービスですが、全員に向いているわけではありません。特徴や仕組みを理解したうえで、自分の事業との相性を考える必要があります。ここでは、利用前に知っておくべき注意点と、「向いている人」「向いていない人」の視点から整理していきます。
利用前に確認しておくべき注意点
まず、契約前に把握しておくべきポイントを整理します。どれも重要なので、ひとつずつ見てみてください。
- 郵便物の転送費は実費が必要(月額880円に含まれない)
- 郵便物は即日転送ではなく週1回まとめて発送
- 業種によって契約できない場合がある
- 許認可が必要な業種では利用できないケースがある
- 審査には事業内容資料の提出が必要
特に注意したいのは「即時郵便対応ではない」という点です。もし、急ぎの郵送物が多い業種や、書類が頻繁に届く事業の場合は、来店引き取りやオプションの高速転送を併用するほうが実務に合います。
向いている人
メリットと利用条件から考えると、次のような人は相性が良いサービスです。
- 自宅住所を公開したくない人
- 初期費用をできるだけ抑えたい人
- 将来法人化を検討しているフリーランス
- ネットビジネス・制作業・EC運営など場所に縛られない業種
- 郵便物の量が多くない人
- 月額料金がシンプルなサービスを求める人
バーチャルオフィス1は、必要最低限の機能が一つの料金にまとめられているため、スタート段階で余計な費用をかけたくない人に向いています。特にWeb中心の働き方をしている人との相性は良い印象です。
向いていない人
逆に、次のような環境や条件が必要な場合は、向きにくい可能性があります。
- 対面対応が多い業種
- 許認可が必要な事業
- 郵便・荷物の往来が多い事業
- オフィススペースとして常に人がいる環境が必要な業態
たとえば、カウンセリング・来店型サービス・スタッフが常駐している前提の事業などは、実スペースがあるオフィスやレンタルオフィスのほうが適しています。また、行政許可が必要な業種(税理士・行政書士・古物商など)は、利用できない場合があります。
判断の基準
迷う場合は、次の問いが判断材料になります。
- 事業はオンライン完結できるか?
- 郵便物は月にどれくらい届くか?
- 住所は信頼性のために必要か?
- 固定費を抑えることは事業に意味があるか?
このうち「3つ以上YESなら、相性が良い可能性が高い」と考えていいと思います。
注意点を理解したうえで仕組みを活かせる人にとって、バーチャルオフィス1はコストパフォーマンスの高い選択肢になります。
契約から利用開始までの流れ
実際にバーチャルオフィスを使いたいと思ったとき、「どのくらいで利用開始できるのか」「面倒な手続きはあるのか」と気になる人は多いと思います。バーチャルオフィス1は、申し込みから利用開始までの流れが比較的シンプルで、手続きの大半がオンラインで完結します。初めてバーチャルオフィスを利用する場合でも、流れを把握しておけば迷わず進められます。
① Webフォームから申し込み
まず、公式サイトの申し込みフォームから基本情報を入力します。必要になるのは、氏名・住所・連絡先・利用目的など、一般的な契約情報です。この時点ではまだ契約は確定しておらず、審査前の登録段階です。
入力自体は3〜5分程度で終わる内容で、画面案内に沿って進めるだけで問題ありません。
② 本人確認と事業内容資料の提出
申し込み後、本人確認と事業内容の提出を行います。これは犯罪収益移転防止法に基づく審査のために必要な工程です。必要書類は、個人利用か法人かで少し違いますが、共通して次の書類が求められます。
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)
- 事業内容がわかる資料(事業計画書、サイトURL、実績資料など)
ここで提出された事業内容は審査対象になります。ただ、内容が曖昧だったり実態が不明な場合に却下される可能性があるため、できるだけ具体性のある資料を用意したほうが良いです。
③ 審査結果の連絡
提出が完了すると審査が始まります。早い場合は即日、遅くても数日以内に結果が通知されます。審査通過後は、支払い登録に進む案内メールが送られます。
なお、審査落ちの理由は公開されませんが、明確な事業説明がない状態や、規約上禁止されている事業内容(アダルト・マルチ商法など)の場合は通りません。
④ クレジットカード登録・初期費用支払い
審査通過後、クレジットカード情報を入力し、初期費用として以下が請求されます。
- 入会金 5,500円(税込)
- 月額費用(年払いの場合:10,560円)
支払いはすべてオンラインで完結し、銀行振込などは不要です。法人の場合でもクレジットカード登録が原則となります。
⑤ 利用開始・住所の案内が届く
決済完了後、正式に契約が成立し、利用可能な住所情報やログイン情報が届きます。このタイミングから、法人登記、サイト表記、郵便転送の利用ができます。
特に法人登記の場合は、登記申請前に必ず住所表記が正しいか確認しておくことをおすすめします。
利用開始までの目安期間
申し込みから利用開始までの期間は、提出書類の準備速度によりますが、早い人で1〜3日ほど、通常でも1週間以内で完了するケースが多いです。
手順自体に複雑さはないため、初めての人でも進めやすいフォーム設計になっています。
総合的に見ると、バーチャルオフィス1の申し込み手続きは、スピード感がありながらも審査を通して利用者の信頼性を担保するバランス型の仕組みになっています。
まとめ:コストを抑えて法人登記するなら検討価値あり
バーチャルオフィスは事業のスタイルや働き方によって相性が変わるサービスですが、バーチャルオフィス1はその中でも料金体系がシンプルで、必要な機能が過不足なく揃っているタイプです。特に、月額880円(税込)という利用ハードルの低さに対して、法人登記・郵便転送・通知機能など、実務に必要な項目がきちんと含まれている点は大きな特徴だと思います。
また、法人口座開設をサポートする仕組みや審査体制があることで、ただの住所貸しではなく、事業拠点として利用できる信頼性が担保されている印象があります。バーチャルオフィスを検討する人の多くが不安に感じるポイントに対して、事前に仕組みや対応方法が公開されているのも安心材料になる部分です。
もちろん、すべての業種に向いているわけではありません。許認可が必要な事業、来客が多いオフィス前提の働き方、大量の郵便物が届く事業など、実際の運用で不便が出る場合もあります。ですが、オンライン中心・少人数体制・固定費を抑えたいフェーズの事業者にとっては、スタート地点としてバランスの良い選択肢といえます。
もし、これから法人化を検討している方や、自宅住所を公開したくないフリーランス、EC運営者、Web制作・コンサル業など場所に縛られない働き方をしている人であれば、一度サービス内容と費用を比べてみる価値があると思います。初期費用を抑えつつ、必要機能が揃った環境を作りたいなら、選択肢として十分検討の余地があります。
最終的な判断材料としては、「事業内容」「郵便の量」「住所を公開する必要性」「固定費の優先度」が目安になるので、このあたりを照らし合わせながら選ぶと失敗しにくいはずです。
コストを抑えながら信用できる事業住所を持ちたい、法人化やビジネス拡大を視野に入れている人にとって、バーチャルオフィス1は長く使えるサービスのひとつとして考えられる選択肢です。


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